東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
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展覧会スケジュール

2018年度 展覧会
  文字なき文明の名もなき名工たち―古代アンデス研究の新展開 2019年3月23 日(土)〜6月30 日(日)
  澁澤元治の軌跡 ― 一高・帝大・万博 ―  2019年2月20日(水)~3月19日(火)
 第2回ふね遺産認定記念 大日本海志編纂資料展  2018年10月20日(土)~12月2日(日)
博物学に学ぶ進化と多様性 2018年8月22日(水)~9月24日(月・祝)
卵からはじまる形づくりー発生生物学への誘い 2018年7月21日(土)~9月24日(月・祝)
美術展を本の世界で―駒場博物館カタログ資料室と学術活動―  2018年4月2日(月)~4月27日(金)
所蔵品展:中国の金属工芸品  2018年3月5日(月)~6月29日(金)

常設展
「オマーン展」 2014年9月29日(月)~

共催・協力企画
本書く派 戸田盛和 2018年8月16日(木)~2019年1月(予定)
構造折紙展 2018年1月9日(火)~6月29日(火)



常設展「オマーン展」

本「オマーン展」は、スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座の開設を記念するとともに、東京大学の学生・教職員にはもちろんのこと、多くの方々に、オマーンをはじめとする中東地域の生活や文化をわかりやすく紹介することを目的として設置されました。展示されている資料は、主としてオマーン国政府から提供されたものです。本コーナーは常設展として駒場博物館エントランス部分に設置され、特定のテーマのもと、一年に数度、展示替えをすることで、オマーンについて、そして中東地域について多角的に解説することを計画しています。
「東京大学におけるスルタン・カブース中東研究寄付講座設置に関する協定書」の前文の最後には、寄付講座がオマーン国と東京大学の友好、協力、パートナーシップの象徴となることが期待されていると明記されています。ささやかな展示ですが、寄付講座とともに、本展示コーナーがその期待に応えられるものになることを願っています。

 
「オマーン展」展示風景

会場 東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1Fエントランス
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
入場料 無料
主催 東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
東京大学中東地域研究センター(UTCMES)
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929

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ペルー日本人移住120周年・2019年日本ペルー交流年・2018年 日本・コロンビア修好110周年・2018年 日エクアドル外交関係樹立100周年・日本アンデス調査団60周年記念
文字なき文明の名もなき名工たち―古代アンデス研究の新展開

南米大陸の西海岸の諸国は、太平洋以外に隔てるもののない、日本の隣人です。このたびペルー、コロンビア、エクアドルと我が国の、長きにわたる人的、外交的、そして学術的交流を記念して、特別展「文字なき文明の名もなき名工たち―古代アンデス研究の新展開」を開催いたします。

かつてユーラシア大陸から北米大陸へと一握りの人類集団が渡り、その子孫が紀元前9000年ころ、南米大陸のアンデス山脈一帯に到達しました。多様な資源に富んだその環境に適応した人びとは、独自の感性をもって世界観を構築しました。紀元前3000年頃までにエクアドルやコロンビアに広まった土器や土偶、同じころペルーに建ち並び始めた壮麗な建築群には、古代アンデスの人びとの祈りが表現されています。工芸品や神殿に体現された信仰は人びとの連帯の基層となり、アンデス文明と呼ばれる大規模で複雑な社会が、その中から形成されていったのです。やがて16世紀にこの地に到達したヨーロッパ人は、インカ帝国や、タイロナなど周辺の諸文化の豊かさに驚嘆しつつも、武力によってそれらを征服しました。人類史における敗者となってしまい、また自らの歴史を記録する文字の体系がなかったために、アンデス世界はその後長らく、西洋中心的な歴史記述の中で脇役に追いやられることとなりました。

今日、アフリカ大陸とユーラシア大陸の大河流域に発祥した「四大文明」という語は、世界史教科書から消えつつあります。中米や南米に発祥した文明もまたたいへん古い歴史を持ち、経済や技術が高度に発達し、世界的に見ても常に大規模な人口を擁していた、成熟した社会であったからです。それを解き明かしてきたのは、歴史学、人類学、近年では古環境学やゲノム科学などの多様な研究分野であり、それらを結びつけるのが考古学です。古代アンデスの考古データは例えば、文字も車輪もミルクもなしに社会は飛躍的に発展しうる、と我々に示してくれます。60年前に東京大学がペルーの考古学に着手したのが発端となり、今や日本は新大陸考古学の国際的な拠点のひとつとなって、人間とは何かという問いを発信し続けています。

本展では、日本を代表する中南米古美術コレクションである、BIZEN中南米美術館収蔵の陶芸作品を中心に、古代アンデスの造形美術の妙趣を披露します。文字なき文明であった古代アンデスの人びとは、世界史の表舞台から消えてしまい、その名こそ今に伝わっていないものの、いかに豊かな感性を持ちあわせていたのか、遺された工芸品の数々が雄弁に物語るでしょう。またコトシュ遺跡やクントゥル・ワシ遺跡などにおける、日本アンデス調査団のフィールドワークの成果や、博物館に収蔵された土器をCTスキャンと再現実験によって解析し、音を鳴らす機構を組み込んだ高度な陶芸技法に迫る試みなど、古代アンデス研究の来歴と、多様な展開について紹介します。


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関連企画
記念講演会

日時:4月13日(土)と6月中の毎週土曜日
14:00-16:00
会場:東京大学駒場Ⅰキャンパス 学際交流ホール
無料、事前申込不要

詳細は今しばらくお待ちください。
 
ワークショップ 

日時:5月18日(土)14:00-16:00
会場:駒場博物館2階展示室
*参加者募集は目黒区広報にておしらせします*



会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室南側
会期 2019 年3 月23 日(土)〜6 月30 日(日)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 火曜日 ただし4月30日(火)は開館
入場料 無料
主催 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
共催   BIZEN 中南米美術館
後援  ペルー大使館、コロンビア大使館、エクアドル大使館、目黒区教育委員会、東大駒場友の会
協力  日本ペルー協会、日本コロンビア友好協会、東京大学総合研究博物館、岡山県立大学
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929




2019年春季所蔵品展「澁澤元治の軌跡 ― 一高・帝大・万博 ― 」

 澁澤元治(1876-1975)は、成長期にあった20世紀前半の日本の電気事業を技術者・行政官として支え、電気工学の研究と教育にも携わった。逓信省時代には、特に水力発電の重要性に着目し、明治43年度から大正2年度にかけて行われた第一次発電水力調査の立案にあたるなどの先駆的な活動を行っている。その後、逓信省電気局技術課長、東京帝国大学工学部長、名古屋帝国大学初代総長などの顕職を歴任し、電気工学者として初めて帝国学士院会員にも選ばれた。

澁澤家は埼玉県血洗島の豪農であり、元治の伯父は実業家として有名な栄一(1840-1931)である。栄一も元治も澁澤家の、支流ではあったが「中の家」を継ぐべき位置にありながら、時代の流れの中で自らの進むべき道を家業の外に見出し、選び取った環境で大きな成果を挙げた点が共通している。

 本展は、澁澤元治の多彩な活動のうち、第一高等学校(一高)、東京および名古屋の帝国大学、1904年のセントルイス万国博覧会に関わる部分を取り上げ、さらに家族関係など、通常は注目されにくい事柄についても紹介することで、明治・大正・昭和にかけて活躍した技術者・工学者・技術官僚の生涯の一端を瞥見しようとするものである。制作には、本学教養学部および総合文化研究科の学生があたった。

本展の開催にあたりご協力を賜った皆様には感謝申し上げます。

 

 
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会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室北側
会期 2019年2月20日(水)~3月19日(火)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 土曜日 日曜日 
入学試験のため2月25日(月)、2月26日(火)は休館します
入場料 無料
主催 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929



秋季特別展「第2回ふね遺産認定記念 大日本海志編纂資料展」

 明治16年(1883)に農商務省駅逓局から古来船舶制度調査事業を移管された海軍省は、海軍彙編・海防彙編・造船彙編・海運彙編・通商彙編より成る日本海志の編纂を企て、水軍・外交・海防・造船・海運・海外通商などに関わる資料の収集に鋭意努めました。しかし、日本海志の編纂はついに陽の目を見ず、両省によって蒐集された資料は大日本海志編纂資料として海軍省の海軍文庫に収蔵されました。敗戦直後、海軍文庫の図書は海軍省から本郷の東京帝国大学に運ばれ、さらに駒場の教養学部図書館に移されました。東京大学史料編纂所に分蔵される数冊を除いて、若干の欠本はあるものの、敗戦直後の事情を考えれば、大日本海志編纂資料がほぼ完全な形で今に伝えられたことは奇跡といってよく、ひとえに多くの関係者の尽力の賜です。
 大日本海志編纂資料をデジタル化して公開した平成21年(2009)以降、駒場図書館は資料保存の観点から閲覧を停止していますが、本年7 月に日本船舶海洋工学会から歴史的な価値のあるふね遺産(Ship Heritage)として認定されたのを記念して、大日本海志編纂資料に駒場図書館の所蔵する参考資料を加えて展覧会を開催することにしました。
 大日本海志編纂資料の特色を一言でいえば、水軍書と木割書・図面などの造船関係の資料が充実していることで、なかでも図面の9 割を原本が占めることは特筆にあたいします。展示ケースの関係から見事な図面をほとんどお見せできないのは心残りですが、司馬遼太郎『坂の上の雲』によれば「日露戦争中、東郷大将の知嚢として、機略縦横、鬼才の名を恣にした」海軍作戦参謀秋山真之が戦術を練るのに参照した水軍書『能島流海賊古法』、造船の流派を代表する境流・瀬戸流・唐津流・伊予流の豪華な秘伝書、薩摩藩が仕様を決定するため作成した船ではまれな御座船の上廻りの起絵図、幕末の洋式船の絵図面など逸品を展示して日本の豊かな船の文化の一端をご覧に入れます。

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関連企画
駒場祭 公開講座
『和船とは』
講師:安達裕之先生(東京大学名誉教授)
日時:11月25日(日)13:30-15:00
会場:21KOMCEE West 地下1階レクチャーホール

 国語辞典を引くと、和船の語訳は日本在来の形式の木造船です。では、日本在来の形式とは何でしょうか。
本講義ではこの問題について考えてみます。


会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室
会期 2018年10月20日(土)~12月2日(日)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 火曜
入場料 無料
主催 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
後援 目黒区教育委員会
東大駒場友の会
協力   東京大学駒場図書館
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929


博物学に学ぶ進化と多様性

 明治10年の創立以来、東京大学では多くの学術標本が蓄積、研究されてきました。この貴重なコレクションの管理・運営・継承を担いつつ、学術標本コレクションのさらなる充実と、最先端の研究およびその公開発信に努め ています。この一環として、日本進化学会主催による「生物の進化と多様性」をテーマに、東京大学にある2つの 博物館の融合から今回の特別展が実現しました。標本・資料を扱った様々な進化・多様性分野の研究に触れながら、博物学に対する幅広い興味や科学する心を抱いてもらえたら幸いです。


「哺乳類の胎子液浸標本」「コウモリの成長過程標本」
  東京大学総合研究博物館、武蔵野美術大学では脊椎動物の身体構造の進化や成長の秘密、そして美を追究する研究が進められています。ここでは両機関の博物学的、比較解剖学的、美術解剖学的研究に供されてきた様々な哺乳類の希少な胎子標本や骨格 標本を展示しています。
=小薮大輔(武蔵野美術大学造形学部・前東京大学総合研究博物館/比較解剖学・哺乳類学)

「日本産チョウ類標本」
 東京大学駒場博物館と東京大学総合研究博物館に収蔵されている昆虫のうち、日本産チョウ類の代表的な種の標本を展示しながら、翅の色・形の多様性を示すとともに、これらのチョウ類を用いた分子系統解析の結果などを紹介します。
=矢後勝也(東京大学総合研究博物館/昆虫自然史学・保全生物学)・折茂克哉(東京大学駒場博物館/博物館学)・伊藤元己(東京大学駒場博 物館/進化学・多様性生物学)

「現生・化石貝類標本」「アンモナイト・オウムガイ類標本」
 現在生きている種には祖先があり、それら進化の歴史は化石記録を調べることによって推定することができます。地質時代を通じた形態変化、現在では存在していない形状の化石種について紹介します。
=佐々木猛智(東京大学総合研究博物館/貝類学・古生物学)

「東京大学総合研究博物館人類先史部門収蔵古人骨コレクション(縄文~古墳時代)」
 本学名誉教授の鈴木尚が中心となって収集した貴重な古人骨の資料を紹介します。日本人研究に不可欠な資料として今日でも 活用され続けています。骨に残存する核DNAを用いた集団形成史だけではなく、様々な研究から進化の背景となる適応戦略に ついても明らかになってきました。
=米田 穣(東京大学総合研究博物館/先史人類学)・佐宗亜衣子(東京大学総合研究博物館/古人骨考古学)

*特別展期間中は火曜日が休館となっております。

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関連企画
日本進化学会 市民公開講座(特別展関連イベント)
 『博物標本から進化を語る』
 開催日時:2018年8月25日(土) 13:00~15:00
 会場:東京大学駒場キャンパス13号館1323号室
 入場料:無料(申込不要)
 ※講演終了後は駒場博物館の展示場にてギャラリートークを開催します。


 近年に見られる多くの学術分野では、専門性を追求するあまりに対象の極度な細分化やミクロ化が進行しています。 その一方で、知覚的・体感的に接することのできるマクロ的事象を扱った先端研究も、今なお重要な分野です。 博物館にはマクロレベルの学術標本が数多く収蔵されており、このような標本に関わる先端研究ができること こそ、博物館での研究は学術的な魅力の一端を成しています。今回の公開講座では、博物標本を用いて進化を解き 明かす異分野の研究者が、それぞれの研究における魅力を語ります。

 「ホネから探る動物の暮らしと体作りの進化」
 =小薮大輔(武蔵野美術大学造形学部・前東京大学総合研究博物館/比較解剖学・哺乳類学)
 地球上には様々な哺乳類が暮らしていますが、体作りの順番は動物によって異なっているということをご存知でしょうか?動物の赤ちゃんの体づくりの多様性について暮らしの違いという視点から探ってみたいと思います。

 「日本産チョウ類の分子系統地理:絶滅危惧種のルーツを探る」
 =矢後勝也(東京大学総合研究博物館/昆虫自然史学・保全生物学)
 近年の環境破壊は地球温暖化などにより、チョウをはじめとする多くの昆虫が絶滅の危機に瀕しています。今回は絶滅寸前に 追い込まれている日本産チョウ類3種の生息状況を紹介しながら、それらの種分化や分布の形成過程などを分子系統解析の データから考えます。

 「化石記録から分かる貝類の繁栄」
 =佐々木猛智(東京大学総合研究博物館/貝類学・古生物学)
 貝類(軟体動物)は全生物の中で最も化石記録が豊富な生物です。そのため、カンブリア紀以降地球上で最も成功した生物で あると言えます。貝類の繁栄の歴史を化石記録から辿り、現在生き残っている種と比較しながら紹介します。

 「歴史系博物館で人類進化を考える:縄文人・弥生人・現代人」
 =米田 穣(東京大学総合研究博物館/先史人類学)
 博物館は進化を身近に感じる絶好の舞台です。生物の歴史である進化を、歴史博物館で考えることはできるでしょうか?縄文 時代や弥生時代の文化の特徴をヒトの進化の視点から考えることで、私たちヒトの生物学的特徴を理解し、これからの姿を 考えるヒントを探します。

会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室北側
会期 2018年8月22日(水)~9月24日(月・祝)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 火曜
入場料 無料
主催 日本進化学会
共催 東京大学総合研究博物館
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929

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(協力)本書く派 戸田盛和
会場:柏図書館 1階 展示スペース



柏図書館では、8月16日(木)より第12回企画展示「本書く派 戸田盛和」を開催しています。

戦後の日本を代表する物理学者の一人、戸田盛和(1917-2010)。 研究面では、統計力学・物性物理学、特に液体理論に関する論文・著作でも知られていますが、もっとも顕著な業績は、非線形格子力学における「戸田格子」の発見とこれに関わる理論の展開です。 さらに、おもちゃの収集家や解説者、および膨大な物理学関連の書籍の著者としてもよく知られています。

本展では、戸田盛和の膨大な著書の中のごく一部を紹介します。

関連リンク:
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/kashiwa/event/20180816

会場 柏図書館 1階 展示スペース
会期 2018年8月16日(木)~2019年1月(予定)
開館時間 9:00~21:00(8月、9月は17:00まで)
休館日 土曜・日曜・祝日・その他休館日
主催 東京大学柏図書館
協力 東京大学駒場博物館
問合せ先 東京大学柏図書館
TEL: 04-7136-5711
MAIL: kashiwar#lib.u-tokyo.ac.jp (Change # to @)

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卵からはじまる形づくりー発生生物学への誘い

 私たち人はもちろん、ニワトリやハエも、植物までも、その体は、たった1つの受精卵からスタートします。1細胞の受精卵が細胞分裂を繰り返すうち、やがて心臓が拍動し始め、脳や手足がつくられていきます。このような個体発生の謎と神秘を解き明かそうとする学問が、発生生物学です。発生生物学では、細胞が遺伝子の指令をうけて、組織や臓器をつくり上げる様子を明らかにします。

 発生生物学は、医学や農学にも深くかかわります。発生プロセスにかかわる遺伝子がうまく働かないと、さまざまな先天性疾患が生じます。またiPS細胞に代表される再生医療にも、発生生物学が大きく貢献しています。イモリの足を切ってもまた再生してくる不思議に、多くの発生生物学者が人生をかけてきました。

 日本発生生物学会は、今年50周年を迎えました。それを記念したこの企画展には、発生中の生き物の写真も多数そろえ、発生生物学の醍醐味をお伝えします。研究現場の臨場感を感じていただけましたら幸いです。

主催者


*特別展期間中は火曜日が休館となっております。

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関連企画
公開講演会
 日時:8月21日(火)13:00開始
 会場:東京大学駒場キャンパス 学際交流ホール
 主催:東京大学駒場博物館/共催:Evo-Devo青年の会
 *事前申し込み等は不要

 講演:和田洋(筑波大学)
 「進化を心から信じるための進化発生学」
 世界に約70億人がいるとして、どのくらいの人が進化を信じているだろう。先進国の成人は9割以上信じていると思われるかもしれない。でも考えたいのはそういうことではない。磯でカイメンとかイソギンチャクを見て、こんな形のものが5億年も変異を蓄積するとヒトになる(こともある)ことをどれだけの人が信じられるか、と言うことだ。私たちはまだ進化を心から受け入れるために必要な考え方の枠組みを完全に手に入れていないのではないだろうか。そういう視点から進化発生学を考えたい。

会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室南側
会期 2018年7月21日(土)~9月24日(月・祝)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 火曜
入場料 無料
主催 日本発生生物学会
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
後援 目黒区教育委員会・東大駒場友の会
協力 国立科学博物館
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929

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美術展を本の世界で―駒場博物館カタログ資料室と学術活動―

 この駒場の美術博物館の中には展覧会カタログ資料ばかりが集められている、大学組織としては珍しい資料室があります。昨年で、開室十周年を迎えました。
  2007年6月に開室以来この資料室は、全国の美術館、博物館、文学館等で催される企画展図録を中心に、駒場の研究教育にふさわしいものを精選して収集し続けました。特に内容的に、学術性やデザイン性など優れたカタログを収集してきたために、近年では、アートドキュメンテーションの専門学会や専門家からも高く評価される資料室に成長したことを、大変喜ばしく思います。現在では、駒場の学部、大学院の授業でも活用され、学外の利用者の方々も多くなりました。
  またこの資料室での資料収集にあたっては、東京大学院比較文学比較文化研究室所属の大学院生たちによる「展覧会・カタログ評院生委員会」が組織され、その活動も13年目に入りました。メンバーによる全国美術館博物館文学館の企画展覧会年間予定調査をもとに、本資料室に収蔵すべきカタログの選定を行っています。
  また昨年からは、彼らを中心として学内外の協力も得て、東大比較文學會CatalTo(カタルト)(展覧会図録品評勝手連TOKYO)という企画も立ち上がり、その第一回品評会が昨年夏に行われました。東京周辺でこの一年間に行われた企画展のうち、優れたカタログを、鑑賞者および研究者の視点で数点選び、皆で楽しんで賞揚しましょう、という催しです。2020年東京オリンピックに向けて、文化プログラムの振興など、美術館博物館での活動がさらに注目される昨今、後世に遺る記録としてのカタログや資料のアーカイブと、それをめぐる「批評」のあり方を学術的に探ってきた私たちの活動の、一つの良い節目となったと思います。
  そしてこうして充実した資料室を舞台として、東京大学教養学部および大学院総合文化研究科の、実際の授業が展開されていることが重要です。

  何と言っても展覧会カタログの魅力は、「イベント」として終わればその存在が消えてしまう展覧会の知的記録になるだけでなく、一般の書籍にはない大胆なデザインが施されたり、極上の印刷技術が駆使されて展示作品の魅力が最大限引き出されたり、あるいは一般には知られていなくても優れた制作家が紹介されたり、「本」としての魅力が詰まっていることでしょう。
  そして駒場博物館カタログ資料室の存在は単なるアーカイブではなく、そこに大学院生の学術協力や、学部教育の実際が展開されたりするように、駒場の日常に深く関わって「生長」していく場であること、そしてそれを理解して今や様々にご協力くださる内外の方々の寄贈資料を得て、さらに学術的深みを増している場だと言えます。今回の小展示では、大学組織ではあまり例の見ないこの資料室の活動を広く紹介しつつ、展覧会カタログの魅力を改めて皆さんに感じて頂ければと思います。
  最後になりましたが、御関係の皆様方にこの場を借りて改めて御礼申し上げますと共に、学内外の方々に、よりこの資料室が活用されることを心から願っております。

2018年4月2日
美術博物館委員・東大比較文學会編輯委員 今橋 映子
(東京大学大学院総合文化研究科・教授)

*展示期間中は土日祝日が休館となっております。

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会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室北側
会期 2018年4月2日(月)~4月27日(金)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 土曜・日曜・祝日
入場料 無料
主催 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929

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所蔵品展:中国の金属工芸品



  このたび東京大学駒場博物館が収蔵する考古資料のうち、中国の金属器を選び、所蔵品展を行うこととなりました。
  当館の前身のひとつである教養学部美術博物館は、1951年に教養学部の文理横断型総合教育構想の一環として創立されました。2003年には、旧制第一高等学校以来図書館や事務棟として使われてきた建物に全面改修が施され、美術博物館と自然科学博物館を併せた「駒場博物館」の名称で、新たなスタートを切りました。現在では大学院総合文化研究科・教養学部ならではの文系・理系の垣根を越えた活動を行っています。
  現在までに集められた収蔵資料は多岐にわたり、旧制第一高等学校関連資料、梅原龍三郎氏寄贈のコプト織、中南米とアジアの考古学資料などがその一例として挙げられます。これらの資料は、教養学部文化系教員で構成される美術博物館運営委員会メンバーの尽力のもとに集められたものです。とくに東洋古美術については、初代運営委員長であり東洋史・東洋考古学を専門とする三上次男氏が中心となり、少ない予算の中で収集の努力が行われました。
  本所蔵品展で展示している考古学資料(金属器)は、1951年から1968年までの間に寄贈、購入、他機関からの移管などによって当館所蔵となったものの一部です。これらの金属器は、中国の殷時代(前1500年頃~前11世紀後半)から明時代(1368年~1644年)までに作られたもので、容器、武器、鏡、装身具など様々な種類があります。本展示では、これらの金属器を製作された年代順に展示します。数量こそ多くはありませんが、中国の金属工芸史の概要を説明するのに十分な構成となっています。
  今回の展示の内容が、学術研究・教育などの多方面で参考となれば幸いです。


2018年3月
東京大学駒場博物館

*所蔵品展期間中は土日祝日が休館となっております。

*出品リストはこちら【PDF】updated 14 May 2018

会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室南側
会期 2018年3月5日(月)~6月29日(金)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 土曜・日曜・祝日
入場料 無料
主催 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929

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(共催)構造折紙展
会場:本郷キャンパス 工2号館図書室(工学部2号館5階)



このたび、工学・情報理工学図書館では、工学史料キュレーション事業連携企画として、「構造折紙展」を開催いたします。

近年、折紙は、その特性から、数学、情報、工学、生命科学、デザイン、芸術、教育といった領域で、横断的に研究が進んでいます。

本展示では、構造的な折紙を解説し、最先端の折紙構造を紹介します。 目で見て、触れて、折紙の特性を実感してください。

みなさまのご来場をお待ちしております。

※障害等のため設備・情報保障等の配慮が必要な場合は、ご来場前にあらかじめご連絡ください。

関連リンク:
http://library.t.u-tokyo.ac.jp/news/20180109_origami.html

会場 工2号館図書室(工学部2号館5階)
会期 2018年1月9日(火)~6月29日(金)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 土曜・日曜・祝日
主催 東京大学駒場博物館
協力 東京大学文書館
後援 日本折紙学会
問合せ先 東京大学工学系・情報理工学系等 情報図書課 情報サービスチーム / Information Service Team, Libraries for Engineering and IST
TEL: 03-5841-6315 (Ext. 26315)
MAIL: kogaku2#lib.u-tokyo.ac.jp (Change # to @)
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