トップ
/
寮歌集
/ 彌生ヶ丘に
戻る
第三十一回紀念祭寮歌 《
彌生ヶ丘に
》
渡邊 諒・作詞
弘田 龍太郎・作曲
序
彌生ヶ丘に洩れ出づる 祝の聲は若人の
燭
(
ともしび
)
かゝげ
誦
(
うた
)
ふらむ 三十一の紀念祭
晨
黎明
(
しののめ
)
近き丘の上
晨
(
あした
)
の星の
燦
(
きらめ
)
けば
心の小琴高張りて 人知れずこそ響きけれ
夕
双
(
もろて
)
手擧げつゝ
高樓
(
たかどの
)
に 落ちゆく夕日見送れば
友の瞳の輝きぬ 夕の星の瞬きぬ
歎
歎けど時の老いゆくを
止
(
とゞ
)
め止めんすべもがな
慕
(
した
)
へど友の去りゆくを
何日
(
いつか
)
相見んよしもがな
宴
灯影揺らゝぐ自治燈に せめて三年の逝く春を
語る涙に思出の 盡くとしもなき宴かな
(大正十年)
印刷
戻る