第二十九回紀念祭寮歌 《 一搏翔三萬里 》 山口 等樹作詞 作詞者の名前の樹は木偏ではなくサンズイです。 この文字はJIS第二水準にあり、IMEパッドにも入っていますが、このホームページのソフトでは文字化けしてしまうので樹でご勘弁下さい。 一、一搏翔三萬里 猛鷲されど地に落ちて 平和の光輝けば 見よ、人の子は世を擧げて 只享楽の影を追ひ 儚き夢に醉はんとす 二、 平和の光輝けど 平和は暫時 聞けや太平洋の音 絶えず狂ひて轟きて 我等の夢を醒ますなり 我等の醉を醒ますなり 三、 玉殿の春我知らず 朝日に匂ふ山櫻 綾羅の誇我知らず 玲瓏映ゆる芙蓉峰 たゞ蒼生を救はむと 七城の下腕鍛ふ 四、 十年の臥薪空ならず 戸塚原頭勝軍 品海の空鬨の声 東亜覇権の杖つきて 朔北の地に血歃 五、 經綸胸に溢れては 人生誰れか立たざらむ 清き千餘の義人等は 英雄の覇圖慕ひつゝ 扶桑に高き武香陵 決然起てり雄々しくも (大正八年) |