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第四十九回紀念祭寮歌 《 光ほのかに 》 千葉保胤・作詞／橋本 謙・作曲 一、光ほのかに丘の上 黙示の星の瞬けば 彌生岡に夜は更けて 風爛漫の花を吹き 甘き香の流れては 夢は現か朧月 低く嘯く歌聲に 若き心の痛む哉 二、 夢遥かなる石山の 瀬田の唐橋仰ぎつゝ 意気天を衝く若人が 凱歌を擧げし歡びや 祝ひの酒に微醉ひて せゝらぐ岸邊に佇めば 晝の戰の跡もなく 月影冴えて銀と散る 三、 銀杏も散りぬ彌生道 獨り静かに逍遥へば 霧しのび寄る秋の暮 想ひは床し三星霜 時は流れて歳は逝き 丘を去る日は近けれど 我は歎息かじ柏葉児 永遠に慕はん武香陵 四、 わが日の本の丈夫（ますらを）が 駒の蹄の音高く 一度劔（つるぎ）拂ひては 遮るものの影もなく 武漢の都早や陥ちて 勝鬨丘にこだまする 興亜の偉業成るは今 立て柏葉の健男兒 五、 ゆららぐ火影なつかしき 今宵紀念祭（まつり）の自治燈に あゝ思ひ出の四十九や 故郷（ふるさと）遥か何萬里 正義の刃釁（ちぬ）りつゝ 征むますらを偲びては 盡きぬ誇りの感激に 宴（うたげ）の宵を祝はなん （昭和十四年） |
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