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端艇部応援歌 《 嗚呼向陵に

今井 常一・作詞/矢野 一郎・作曲

一、
嗚呼向陵に正氣あり 青春の児が熱血の
双手にかざす紅の 護國旗の色君見ずや
我が當年の丈夫が 鐡腕撫して立つところ
墨江の空、連勝の 覇業の光榮に輝きぬ

二、
干戈一度おさまりて 平和よ暫し春の夢
唯三尺の剣を撫す 丈夫じょうふの悲憤幾春秋
飛躍を待ちて幽谷に 臥龍がりょうの思ひ幾春秋
越殿の花、我知らず 唯營々の意気の跡

三、
霧大利根をむる朝 堅氷わりて凛然と
激流切りてのぼるとき 見よ筑波嶺に陽はあかし
花墨堤に匂ひては 綾瀬の流れ若
波上に浮ぶ春光に 七雄の歌楫枕

四、
さはれ高眠永からず 今壮快の晴れ軍
墨江十里惨として 乾坤どよむ鬨の聲
嗚呼戦はむ勝軍 光榮の歴史を飾るべく
渾身の血は躍るなり 戦はんかな友よいざ

                       (大正九年)


※ 楽譜は平成16年版の最終寮歌集に拠っています。

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