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第十二回紀念祭寮歌 《 混濁の浪

大河平隆光・作詞
廣田 守信・作曲

一、
混濁の浪逆巻きて 正義の聲の涸れし時
袖にけがれを宿さじと 向が岡の岡の上に
操を立てゝ十餘年 自治の礎今固し

二、
世を汝が足に踏据ゑて 勝に荒ぶる魔軍勢
寄せなば寄せよ我城に 千張の弓の張れるあり
魔神の楯も防ぎ得じ 射るは正義の征矢そやなれば

三、
孤城に夢の安き間に 我等残して世は待たじ
文化の星は空運り 遅るゝものは常闇とこやみ
闇にうもれて影なけん 見よ隣邦の帝國を

四、
護國の旗をひるがへし 我等立つべき時は来ぬ
マルスの神は矛執りて ミネルバの神楯握り
我等を常に守るなり 進め軍皷の音高く

五、
胸に義憤の浪湛へ 腰に自由の太刀佩きて
我等起たずば東洋の 傾く悲運を如何にせむ
出でずば亡ぶ人道の 此の世に絶ゆるを如何にせん

                  (明治三十五年西寮)

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