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野球部部歌 《 天地の正氣

              山内 冬彦・作詞  楠正一・大塚巌・山脇正吉作曲

一、
天地の正氣向陵に 籠りてこゝに十二年
その春秋はるあきに磨きし 文武の道は數あれど
殊に勝れし野球部の 譽は世々に盡きざらむ

二、
彌生ヶ岡の春の夕 ノックの響雲に入り
向ヶ臺の冬の朝 霜を碎きて球競ふ
雨に嵐に練習に 苦心を積みし年月や

三、
風雲いかる校庭に 寄來る敵は多けれど
鎧の袖の一ふれに 物も言はさで逐ひ返し
覇者の譽の年々に 上り行くこそ嬉しけれ

四、
名も勇ましきケンタッキー ヨークタウンやデトロイト
風切るバット勇猛の 軍艦勢も力盡き
兜を脱ぎて陣門に 降りしさまぞ哀れなる

五、
懸軍十里南濱に 勇み振ひて進み行き
國技に誇るアマチュアの 亜米利加人と戦ひて
物も見事にスコンクの 勝どき擧げし様を見よ

六、
あゝ名譽ある吾部史よ あゝ光榮の十年よ
此武威永く地に墜ちず いよゝ光を打ち添へて
太平洋のかなたまで 吾部のほまれ輝かせ

                        (明治三十六年)


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