トップ / 寮歌集 / 狭霧はれゆく

上のページに戻る戻る

水泳部部歌 《 狭霧はれゆく

末弘巌太郎・作詞/C.N.Gluck・作曲/加福均三・編曲

一、
狭霧さぎりはれゆくあかつきの
鏡が浦の浦風に
白帆かゝげて漁人ふなびと
雄々しき今朝の船出哉
我等もさらばとく起きて
清き波間に浮びては
健兒の歌をうたはずや

二、
波しづかなるまひるまの
玉藻よりくる砂濱に
あみひくあまや乙女子の
いそしむさまを君見ずや
われらもさらばわざを練り
腕をきたへてもろともに
ことあるときにそなへずや

三、
入日をあらふさゞなみの
金波銀波とみだれては
沖の島山紺青の
色うるはしき姿かな
われらもさらば奮ひたち
七里の波路なみぢこえんとき
日頃の意気を示さずや

                     (明治43年)

印刷用ページ表示印刷 上のページに戻る戻る